• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

プール戦のおもしろさと決勝トーナメント

全国12会場で行われてきたラグビーワールドカップのプール戦。昨日で28試合が終了した。私はこれまで海外で行われてきたラグビーワールドカップを何度か見てきたが、前半の「プール戦」と後半の「決勝トーナメント」では、まったく違う別な大会のように様相が変わってくることを経験している。

プール戦は、個性あふれる20チームによる、いわば“ラグビーの祭典”。たとえ全敗してしまうチームでも、お国柄が表れて、各地で人気をさらうことは少なくない。ワンサイドの試合になっても、どの試合もその国ならではの個性あるプレーが楽しい。ところが、プール戦が終わってしまうと、敗退した12チームが帰国し、一気に8チームだけの大会になってしまう。

今週も10月9日に3試合行われるが、今のままでいくと、アルゼンチン、ロシア、フィジーはこれが最後の試合になり、翌日以降の早い便での帰国が義務付けられている。11日にはジョージアも最後に試合になる。そして、14日の月曜には敗退した12チームがすべて帰国してしまう。

プール戦が終わってから準々決勝が行われるまでの1週間。実はこの1週間の間に、大会の様相は一気に変わり、”お祭り気分“から”熾烈な戦い“”優勝をめざした大会“へと変貌する。自国開催の大会で日本代表が史上初の決勝トーナメント進出をめざす意義はここにある。

準々決勝に出場することができれば、この魔の1週間を生き残ることができ、たとえそこで敗退したとしても、国中が熱狂し、もうあとはその盛り上がりの中で、準決勝と決勝へとなだれ込んでいく。つまり、準々決勝に出場するということは、大会の前半だけの参加となるか後半へも参加するかの別れ目となってくる。

こう考えるとプール戦の最後の1週間。今週、残された12試合は私たちが20チームによる祭典を味わうことのできる最後の数日ということになる。全国各地で行われる一試合、一試合を大切にして、自国開催のラグビーワールドカップを楽しみたい。
(写真は9月24日に熊谷ラグビー場で行われたサモア対ロシア戦)