• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

<言語の問題は大きい②>

<言語の問題は大きい②>

私は英語で行われる会議に出席して、だいたい95%の内容は正確に把握できるのですが、どうしても5%程度は把握できない部分がいつもあります。「95%もわかるのならすごい」と言ってくれる人もいますが、実はその残り5%に案外大切なことがあったり、大切なニュアンスがあったりで、100%わからないというのは、すっきりしないし、いつも悔しい思いをします。

「ウェールズに2年も滞在し、かつて英語教師もやり、今では日常的に仕事で英語を使っているのになぜ?」と言いたくなります。知らない単語だからか、聞き取りにくい発音だからか、ローカルアクセントだからか、そもそもその人の発声自体が不明慮だからなのか。何らかの理由で言葉をキャッチできない時があります。

日本人でも、たまによく言っていることがわかりにくい人がいます。発音が不明慮だったり、そもそも話の論旨が不明慮な人もいて、日本語でもわかりにくい。そういうタイプの人が英語会議の発言者にいた場合には、こちらが集中力を120%高めても聞き取れないことがあります。国際会議の同時通訳者は本当にすごいと思います。会議に出席するだけなら「なんとなくわかった」ですみますが、通訳者は発言内容を一語一語正確に訳さなければならない。集中力を要求されるため、同時通訳者が2人一組で数十分ごとに交替して通訳しなければならない理由がわかります。

私にとって、さらにショックなのは、現地で英字新聞を読んでいて、いまだに初めて見る単語に出くわすことがあることです。「これほど英語を使ってきたのになぜ・・・?」と落胆してしまいます。専門家によると、仕事で英語を使うためには8000語の単語力が必要とされていますが、英語ネイティブの語彙力は2万語と言われています。つまり、まだまだ、やってもやってもキリがないという心境なのです。でも、そんなに英語学習だけに時間とエネルギーばかりかけてもいられません。ほかにもやりたいこと、やるべきことがたくさんあるわけですから。

そこで最近私は、自分がこれまでたどってきた英語習得の方法や日本の英語教育をふり返り、英語学習の最終到達点を「国際会議に参加できるレベル」という考え方をすることが必要ではと思っています。もちろんそのためには、まずは、日常生活を英語で表現できる、英語でプレゼンできる・・などの段階がありますが。(つづく)

=写真はアジアラグビーの執行理事会議(EXCO)。通常朝の8時から午後5時くらいまで行われ、会議終了時には頭がくたくたになってしまいます。