• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

文京ラグビースクールでの講演

齋藤守弘校長からお声掛けあり、先日は文京ラグビースクールのコーチ、保護者向けに「ラグビーの価値とは何か~ラグビーワールドカップ2019から学んだこと」という講演をさせていただきました。
会場には、近郊の獨協中学・高校のラグビー部員のみなさんや、会場となった筑波大学付属高校の生徒さん、中にはスクールの小3の子も含めて幅広い年齢層となりました。

冒頭、私は自分のことを、冗談まじりに『ラグビーワールドカップをいつまでも引きずる男』と紹介させていただきました。それは本心でもあるのです。私にとっては「この大会が日本の子どもたちのラグビー発展にしっかり引き継がれるのを見届けるまでは、私の中のラグビーワールドカップは終わらない」そんな気持ちで過ごしています。
ラグビーワールドカップ効果で子どもたちの間でもラグビー人気がわき、どこのラグビースクールへも申し込みが殺到しました。しかし、指導体制など環境整備できないと、なかなか責任を持ってお子様をお預かりすることもできません。文京ラグビースクールでも1-3月はいったん募集を停止。渋谷インターナショナルクラブでも現在は、幼児クラス、小1-2年クラスは新規受付をストップしている状態です。より多くの指導者、より広いグラウンドをどう確保していくか・・・スクールの柱になるこの2つの確保を模索しつつ、次のステップを考えているところです。
講演後に行われた文京ラグビースクールのコーチのみなさんとの懇親会では、コーチ陣の指導にかける熱い気持ちがじわじわと伝わってきました。

スクールの副校長山田さんが、講演に参加したみなさんの感想をまとめて送ってくださいました。ひとつは獨協高校のラグビー部員からのものでした。
「徳増先生、今日はとてもためになる講演をありがとうございます。私はこの講演を聞いて、ラグビーの価値というものに、改めて気づかされました。また、将来海外での仕事を志していたので、徳増先生の海外でのふるまい方や海外での仕事の人間関係をよくする方法などの話は私にとって、とてもためになる話でした。最後に、獨協高校はいま自分たちで目標やメニューを決めて練習を行っています。ぜひ一度練習を見ていただけると嬉しいです」。

最後の「ぜひ一度練習を見ていただけると嬉しいです」という一文に私は一瞬、頭がクラっとしてしまいました。やっぱり自分が一番やりたいのはグラウンドで子どもたちを指導すること。ラグビーワールドカップの招致とか、大会運営とか、協会運営など本来あまり自分には向かないことをずいぶん長い間やってきたのだなあと痛感しました。
これからは、できるだけグラウンドにも足を運びながら、もうしばらくは自称『ラグビーワールドカップを引きずる男』を続けさせていただきたいと思います。