• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

「将来はフォーミュラカーの設計をめざしたい」レネさん~Book story⑦

3月下旬に駒沢公園で再会したレネ・スタイナーさんは、とっても元気そうでした。『君たちは何をめざすのか』の第5章「チャレンジすることの大切さ」でも紹介させていただいた、スイス生まれの16歳の女の子。ラグビーワールドカップ2019では、国旗を持って選手と入場する係に選ばれ、神戸で行われたアイルランド対ロシア戦で、アイルランドの国旗を持って入場する大役を務めました。現在は17歳で、日本でいう高校2年生です。

お兄さんがラグビーをする姿を見てラグビーに関心を持ち、中学生の時に、渋谷インターナショナルラグビークラブに入会しました。当時、中学生の女子のメンバーはレネさんだけでした。試合では男子に混ざり、ウイングとして活躍しました。ほぼ1年ぶりに会ったレネさんは「ラグビーも続けたいのですが、これからしばらくは大学受験の勉強で忙しくなりそうです」と言いながらも、駒沢公園に集まったクラブの子たちとタッチラグビーを楽しみました。

ラグビーワールドカップ2019で国旗を持って入場する大役をこなしたレネさん。
『君たちは何をめざすのか』に記念に彼女のサインをいただきました。

彼女は現在在籍するブリティッシュスクールを卒業したあとは、スイスかカナダ、またはアメリカの大学への進学を希望。エンジニアリングを専攻するため、大学上級入学資格であるAレベルの取得を目指しています。専攻科目は、コンピューターサイエンス、物理、数学、上級数学などで、高校の卒論は、フォーミュラ1に関する総合的なプロジェクト。「将来はできたら、フォーミュラカーの設計をしてみたいんです」と夢を語る。まさに『君たちは何をめざすのか』のタイトルどおり、自分の道へ向けて着実に進んでいます。

そして「大学に入ったら女子のラグビー部に入ってまたラグビーを楽しみたいです」というレネさん。ぜひ大学進学後は、現地でラグビーを続けてもらいたいです。そして彼女が日本にいた時には、日本でラグビーワールドカップが開かれていたことをみんなに語ってほしいです。レネさんは「これから私が世界中どこの国に行っても、自分が初めてラグビーを教わったのは、東京にある渋谷インターナショナルラグビークラブだったということを伝えます」と言ってくれました。『君たちは何をめざすのか』の本のレネさんの写真のページに、記念に彼女のサインをしてもらいました。

駒沢公園で久しぶりに仲間達とタッチラグビーを楽しむレネさん(右から4番目)