• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

2019年9月20日、RWC2019が始まる~Book Story⑤

9月20日の記憶。今日は、 #君たちは何をめざすのか 第1章より引用させていただきます。
 「・・・東京スタジアムに着いた瞬間、私は思わず息をのみました。スタジアムが、赤と白の日本代表のレプリカジャージーを着たサポーターたちで埋めつくされていたからです。ホームで開催されるというのはこういうことなのかと思いました。こんなに多くの日本のサポーターが一堂に集まる姿をそれまでに見たことがありませんでした。
 開幕セレモニーでは、350人の子どもたちが美しい歌声でラグビーワールドカップのテーマソングである「ワールドインユニオン」を歌いました。子どもたちの大半は、ブリティッシュスクールイン東京の子どもたち。このインターナショナルスクールには60を超える国籍の子どもたちが1,100人在籍しており、参加20か国の代表として選ばれたのでした。
 大会名誉総裁の秋篠宮皇嗣殿下とワールドラグビー会長のビル・ボーモント氏による開会宣言が終わったあと、4万5千人を超える大観衆によるカウントダウンでラグビーワールドカップが始まりました。2003年の招致活動スタート時から夢に見てきた瞬間がやってきたのです。キックオフの瞬間、私は自分なりにもっと感極まるものと思っていましたが、大会成功への緊張感の方が大きくて、むしろ胸が押しつぶされそうな感覚を抱きました」。
 試合後、サポーターのみなさんがゆっくりと飛田給の駅に向かい、帰途に着くまで、私はずっとスタジアムの外で待機していました。みんながいなくなるまで、何時ぐらいまでいたのか思い出せません。「これでラグビーワールドカップが本当に始まったんだな」という思いで、その日は興奮して眠りにつけませんでした。