• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

「英語でタグラグビー」京西小訪問レポート

2月1日、世田谷区の京西(きょうさい)小学校を訪問してきました。小5の4クラスを対象に、1時間目から4時間目まで午前中の4コマを使って、2クラスずつ「講演」+「英語でタグラグビー」をやりました。

この日、私と一緒にコーチとして参加したのは、ジェイミー・マコーマックさん、ラクラン・グリーブさん(ともにオーストラリア出身)、ピエール・テユルパン(フランス出身)の3名。

 「講演」の部は、これまでやってきた「あきらめない気持ちとは?~ラグビーワールドカップが教えてくれたこと」のメイン講演に加え、今回は新たに英語で作ったオリジナルのタグラグビーの替え歌“When we grab the tag”を、みんなで歌いました。これは「聖者の行進」のメロディーに合わせてジェイミーさんが歌詞を考案したものです。私も久しぶりにギターを取り出してやってみました。また、3人のコーチたちに、好きな食べ物や、行ってみたいところなどを、子どもたちが英語で質問するQ&Aコーナーも作ってみました。次の時間に英語でタグラグビーをやるためのウォーミングアップという感じでした。

 「英語でタグラグビー」の時間では、まずジェイミーさんによるアイスブレイキング。「ゾンビ」になったコーチや先生たちの間を子どもたちが走りぬける「ゾンビ・ゲーム」。このゲームを通じて、相手をステップでかわしたり、相手のタグを取るスキルを身につけます。タグを取られた子たちがゾンビになるので、どんどんゾンビの数が増えていきます。

 続けて「アップル&バナナ」。これは二列に並んだ子どもたちが、コーチの声で、英語の発音を識別し、自分が逃げる側か追いかける側かを判断して、相手のタグを取ります。英語のヒアリング能力と、反射神経を競い合うゲームです。さらに、「ヘッド&ショルダー」では、コーチの声で、自分の頭、肩、膝、かかとを両手で触り、コーチが「ボール!」と言ったら反応してボールを取り合うゲームです。

 ウォーターブレイクのあとは「タグラグビー」のデモンストレーションゲーム。コーチ3名による“世界選抜”に対し、京西小の担任の先生方3名による“日本選抜”がタグラグビーでチャレンジします。わずか5分程度ですが、子どもたちはこのデモンストレーションゲームを見ることで、タグラグビーのイメージトレーニングをすることになります。

 そして、いよいよ4人1組でのパス練習。各グループで輪になり、2分間で何回パスができたかを競い合います。そして、4人でのランニングパス。前に走りながら後ろにパス、パスをしたら、次のパスをもらえるところに移動する・・・最初はなかなか難しいスキルですが、少しずつ慣れていきます。この次のステップは、コーチ陣がディフェンダーになっての4対1でのランニングパス。5メートルごとにコーチがタテに並んでいるので、毎回、4対1の状態が生まれます。ここで、少し実戦に近いスキルを身につけることができます。

通常ですと、このあと、4対4でゲームができるところまで持っていきたいのですが、今回は最初のアイスブレイキングに時間を取ったため、ここまででした。最後に、コーチ陣が高く蹴り上げたボールを子どもたちが歓声をあげてキャッチするフィナーレで45分間があっという間に過ぎました。

京西小では体育の時間でのタグラグビーの時間が合計6時間程度とのこと。今後も、学校の状況に合わせて柔軟性のあるプログラムを作っていきたいと思います。