11月2日、RWC2019の決勝戦の日の朝8時に、釜石にお住いの方からメッセージが私のツイッターに届いていました。ツイッターの使い方をよく知らなかったため、昨夜になって、このメッセージに気が付きました。3週間たった今、まるで宝物のような価値のあるお手紙だと思います。私一人で読むのはもったいないので、ご本人の許可をいただき、そのまま紹介させていただきます。(写真は10月13日、台風で中止になった日、鵜住居復興スタジアムに向かうサポーターのみなさんたち)
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徳増様 突然のメールをお許し下さい。 ラグビー愛に溢れた徳増様の記事を読ませていただき、どうしてもお礼を申し上げたく御連絡させていただきました。
私は釜石市在住で、鵜住居小学校、釜石東中学校の卒業生です。 正直な気持ちを申し上げますと、釜石にW杯が招致された時は「それどころじゃないのに…。」という気持ちが大きく、こけら落としの際も嬉しさと悲しさが混同し、とても複雑な気持ちでいました。 けれど次第に「被災地を元気に!」と、たくさんの方が釜石の為に頑張ってくださる姿をみているうちに、今ではW杯が終わってしまうのが悲しくて仕方がないと思える程。 台風が釜石に近づく前は、もし中止になったらせっかく釜石にいらしくてくれた方々に申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。 とても遠い釜石。 きっと特別な思いがあって来てくれてると思うので余計に悲しかったです。
台風は想像以上の勢力で、私自身怯えていたのですが、いらしてくれた方々はどんなに不安だろうかと思うと無事を願わずにはいられませんでした。 翌朝は気持ちが良いくらいのお天気。 だからこそ時間をずらして…という声もあったかと思います。 だけど私は中止になって良かったと思っています。 スタジアムの裏は台風により崩れました。 スタジアム近くの海は夕方まで高波でした。 スタジアム近くの道路は台風が去った後に陥没しました。 残念な気持ちはいっぱいですが、「被災地を元気に!」といらしてくれた方を被災させる事がなかった事、これが1番だと思っています。 自然災害によって招致されたW杯が、またしても自然災害によって失われてしまい。 世界中の方に助けていただいた恩返しを!と思ってた矢先の被災で、またしてもカナダ・ナミビア代表はじめ、たくさんの方々に釜石は助けられました。 悲しい出来事ですが、その中にも大きな救いがあり、言葉では表せないような不思議な気持ちです。
徳増様の御子息がわざわざ来てくださったという事でしたが、さぞかし恐ろしい思いをされたのではないでしょうか。徳増様がW杯招致に御尽力くださり、たくさんの方々が幸せな日々を過ごせたと思います。 私もその一人です。 今日はW杯最後の1日を目一杯楽しむつもりです。 徳増様にとっても幸せな1日になりますように。
今後ともラグビー愛に溢れた記事を読ませていただきます。 お忙しいでしょうし、これから寒くなっていきますので、御自愛下さいませ。 長文失礼致しました。(2019年11月2日 午前8:09)