<キルギス共和国から帰ってきた服部さん>
2014年の1月に本欄でご紹介した服部さんが、先日、日本協会を訪れました。
服部さんは2014年1月から、JICA-JRFUスクラムプロジェクトの長期派遣第一号として、キルギス共和国に滞在、2016年の6月までの2年半にわたり、現地で、およそ850名の子どもたちにラグビーを指導してきました。
昨年後半は、ふたたびキルギス共和国に渡ってJICAの企画調査員として活動。この春より日本に戻り、4月からは大阪大学の大学院に入学し「ラグビーを通じた国際協力が社会にどう貢献できるか」を研究することになりました。あえて大阪大学を選んだのは、スポーツを通じた国際協力を専門に研究している岡田千あき先生のもとで学びたいという想いと、同じ研究室にヨルダンの難民キャンプでのタグラグビーを使った活動を研究されている先輩がいることが理由だそうです。
服部さんは、2010年にはJICAの青年海外協力隊でタンザニアにてラグビー指導に当たったことがありますが、「その時に中学生であった教え子たちが、いま、現地でラグビーの普及に活躍していることを知って、自分が現地で情熱をかけてやってきたことが、こうやって受け継がれていくんだ」という実感を強めたそうです。そのことからキルギスで教えた選手たちが、いつか指導者となってキルギスのラグビーの普及させていくことを願っているそうです。
服部さんは「2019年のワールドカップを通じて、日本だけでなくアジアや世界中の子どもたちに夢を届けたい。そしてワールドカップが終わった後も子どもたちの夢が続いていくような世界にしたい。その一助となる研究をします。」と抱負を語ってくれました。
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