<子どもたちに“おもしろい”ラグビーを⑧>
アジアラグビーの会議でバンコクに出張、現地で悪性の気管支炎になり、しばらく声が出ない毎日が続いていました。今日はやっと回復し、多摩川の河川敷で行われた世田谷ラグビースクールと田園ラグビースクールの中学部の試合を観戦しました。
田園RSの指導者の村田晶氏は、福岡の草ヶ江ヤングラガーズでの私の教え子というご縁。あの村田亙氏のお兄さんです。当時、小6だった彼とのラグビー談義は、感慨深いものがありました。村田氏は現在、神奈川中学選抜の監督でもあります。これからも、交流を深めたいと思いました。
この日、私がおもしろいと思ったのは、中2主体のAチームより、むしろ中1主体のBチームの試合でした。Aチームの試合は大変フィジカルで、高校生顔負けのオーソドックスな試合運び。激しい攻防が続きましたが、ブレイクで抜けたあと、走れるところまで走り切って、タックルされたらバタンと倒れる感じがありました。トップスピードで走ってるのでやむを得ないと思います。
それに比べ、Bチーム、特に世田谷ラグビースクールの1年生は、みんな、ふわっと8割くらいで走り、いつもサポートプレーヤーを探して、つなごうつなごうという意識にあふれていました。倒れる前にパスするか、倒れる時もふわっと余裕がある倒れ方。
最近見た中学生の試合の中でも、特に印象に残る試合でした。これが、2年生になるとディフェンスが厳しくなってそうはいかなくなるのかどうか、もう少し、関係者の話を聞いてみたい思いました。