• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

1か月後への想像力~そのころはどうなっているのか?

 ちょうど1か月前の3月12日にWHO(世界保健機構)がパンデミック宣言を出しました。そして、今日からちょうど1か月後の5月上旬には、順調にいけば緊急事態宣言も解除され、学校も再開されて、子どもたちの明るい声が戻っていることを祈るのみです。
 ただ、1か月先に世の中がどうなっているかは、なかなか想像しようにもむつかしい部分があります。昨日、ある高校のラグビー部の先生と電話で話したのですが、5月に学校が再開されても、体育の授業では、すぐには球技はやらずに、人と人の距離がある競技、たとえば、陸上競技の100メートル走などから少しずつ始めていくそうです。
 こう考えると、スクラムや、ラインアウト、ブレイクダウンがあるラグビーというスポーツは、特に「密接」と「密集」が多いスポーツということになります。それも双方30人という人数なので、残念ながらクラスター要因も高いです。
 こういうリスクを回避するためには、5月再開時には、できるだけ「密接」や「密集」が少ないセブンズのようなゲーム形式から再開するのがいいのかもしれません。また、ランニングパスをするにもお互いに距離を取る・・・つまり、スペースを取った活動です。そこまで必要になりかどうかもわかりませんが。
 それにしても5月までの2か月半の「空白期間」が大変気になります。ほとんどの中学や高校では、3月の期末テスト前のテスト休み(2月下旬)から活動を休止したため、これまで体験したことのない長い間のノーラグビーとなります。
 体力ばかりなくスキルも落ちているでしょうし、気持ちも落ちていることでしょう。そういう現実を見て、どういうプログラムからリスタートしていくべきなのか。指導者の私たちも、想像力を持って、これまでなかった「新しいコンセプト」でのラグビー活動を再開するべきかもしれません。
 が、その前にまずは医療現場、経済生活、社会生活・・・という問題。スポーツが普通に再開できるまでに解決していかなければならない問題が山積しています。今日はもう一度、自分の周囲のファンダメンタルな現実をしっかりみたいと思いました。