• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

私はRWC2019を通じてラグビーが好きになった(1)

12日に開幕したトップリーグは、入場者数でもこれまでの記録を塗り替えるスタートとなりました。RWC2019がきっかけになって、ラグビーファンになったみなさんもいました。今回ご紹介するのは、都内在住のLISAさんから頂いたものです。

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わたしはこれまで、ラグビーとは無縁の人生を送ってきました。開催が間近になってもそれほど興味を持つことなく初日を迎え、開幕のロシア戦も観ていませんでした。でも、たまたまアイルランド戦をテレビで観戦し、今まで感じたことのない興奮と感動を覚えました。そして田村選手が試合後のインタビューでシェアしてくれたジェイミーHCの五行詩と「皆さんも僕らを信じて待っていてください」の言葉が深く胸に突き刺さりました。あぁ、この人たちはこんなにも深い想いで桜を日本を背負って戦ってくれているんだと涙がこぼれました。

そこから、テレビで観られる限りの戦いを拝見しました。日本戦だけでなく、他国同士の戦いも。決勝戦は友人たちとブリティッシュパブで観戦しました。素晴らしい戦いばかりでした。そして、ラグビーについて調べれば調べるほど、今の日本が大切にしていかなければならない様々なことで溢れかえっている素晴らしいスポーツであることが分かり、今ではラグビーの虜になっています。 己の高みへと挑み続けること、仲間のために身を挺して戦い続けること、国籍関係なく志を同じくする者を受け入れること、どんなに激しい戦いを繰り広げた相手に対してもリスペクトする精神を忘れないこと・・・挙げればきりがありません。

それもこれも、日本代表そして各国の選手たち、スタッフの皆さんが、それらの素晴らしい精神を体現した戦いをいくつも見せてくれたから、私たちの心の中に深く深く刻み込まれたのだと思います。 とりわけ、日本代表の皆さんがベスト8の壁を乗り越えたこと、南アフリカ戦で満身創痍でも最後まで身体を張って戦い続けた姿は、努力し続けること信じ合うことの真の力を私たちに身をもって証明してくださった、歴史に残る偉業でした。

だから12月11日のパレードには選手たちに感謝の気持ちを伝えようとあれほど多くの人がつめかけたのでしょう。 各国の国歌をみんなで歌おうという試みも本当に素晴らしいものだったと思います。小学6年生の我が家の娘が通う小学校では、5―6年生がカナダ対アイルランドの車いすラグビーを観戦に行く機会があり、その当日に備え、先生方が両国の国歌を子どもたちに教えることをしてくださいました。娘は自宅でもYouTubeを見ながら両国の国歌をそらで歌えるよう練習していました。

そして観戦当日は、みんなで声を合わせて歌ったそうです。ワールドカップが終わった今でも、娘はマオリ語と英語の両方の歌詞でニュージーランド国歌を歌うことができます。
この体験は彼女にニュージーランドとカナダをぐっと近づけてくれました。行ったことのない国なのに愛着を持つことができているなんて、この経験がなければ考えもつかないことだったと思います。

大会関連のクリエイティブも、和の伝統と現代的なデザインの融合が素晴らしく、本当にセンスが良かったと思います。レンジーたちもすごくかわいかった。 「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」のコピーが持つ深い意味を、大会が終わった今、何度も噛み締めています。

わたしの人生をより豊かなものにしてくれる新しい扉をRWC2019は開けてくれました。来年のトップリーグ、スーパーラグビー、イングランドとのテストマッチ、オリンピックでのセブンスの戦いなどなど楽しみでなりません。RWCでは叶わなかったフィールドでの観戦を堪能したいと思っています。

叶うならば、まだこの世に生きているうちにもう一度ワールドカップが日本で開催されたらと思いますが、まずは一刻も早くスタジアムであの熱気と感動を体験できるよう、そして日本代表を精一杯応援できるよう、2023年のフランス大会に向けて積み立て貯金を開始します 笑 改めて、RWC2019日本大会を実現してくださった全ての関係者の方々に、心からの感謝と敬意を送りたいと思います。 本当にありがとうございました。