• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

高校生による「渋谷バーバリアンズ」というチーム

きのうは、高校生による「渋谷バーバリアンズ」を作り、午後から桜美林高校、桐朋高校と練習試合をしました。「バーバリアンズ」という発想は、所属チームを超えた”寄せ集め“のチームですが、これの高校生版をやってみました。

私が初めて「バーバリアンズ」を知ったのは例の伝説的な1973年の対オールブラックス戦(いまだ史上最高の試合と言われていますが、英語では、”Greatest rugby match ever played”という表現になっています)。

バーバリアンズのスタイルは勝敗にかかわらず、ボールを継続させること。時に自陣から回して大ピンチになるが、それもあまり気にしないという考えです。今回、「渋谷バーバリアンズ」を結成した最初の理由は、私が会長をつとめる「渋谷インターナショナルラグビークラブ」にはまだ高校生が5人しかいなので、なかなか試合が組めません。そこで、facebookなどを使って<出場選手求める>と告知した結果、桐蔭学園、農大一高、日大二高、帝京八王子、三田国際、スクワイヤーズなどから高校生メンバーが集まりました。中には、ヤマハラグビースクールからお父さんの車に乗って往復6時間かけてやってきた選手も。

当日集まったメンバーによる即席チームは、直前練習も1時間弱でしたが、なかなか見ごたえのある試合になりました。確かにチーム練習は必要ですが「ラグビーは個人が集まってチームになる」という発想も大切。各自が個人スキルを高めておけば、あとはボールを持って走り、つかまったらきちんと味方のために活かす・・・・これを繰り返せばいつかトライになるはず。成人のクラブチームもこれと似たようなものかもしれませんが。

しかし、今回気がついたのは、今の日本の制度では、なかなか試合経験のできない高校生(または高校生相当の年代)たちがいるということでした。参加したメンバーの中には、以前、自分の所属する高校のラグビー部に入っていたものの、事情で退部してしまった高校生が数人いました。日本では、どこかの高校ラグビー部に正式に所属しないとなかなか試合に出ることがなかなかできない。今回できた「渋谷バーバリアンズ」というクラブチームは、そういうニーズに対するひとつの解決策としても考えられると思いました。

同じように、試合経験のできない高校生ためには、ロイ・ヨーク氏が中高生のために作った「スクワイヤーズ」がふだんは横浜で活動。昨年からは「関東国際育成リーグ」を作り、5チームで活動しています。彼が情念を燃やして、高校生のためのプレーの機会を作る貴重な活動に取り組んでいるので、私もこの活動を応援していきたいと思っています。以下にリンクをご紹介します。

SQUIRES CLUB TEAM


https://www.kidlrugby.com/