少年の名前はイーサン・パーキン君。西オーストラリアのパースに住んでいる14歳の中学生。きっかけは、先月の中旬、私にメールが来て「ラグビーワールドカップの観戦で日本に行くのですが、もし子どもたちの前座試合があれば、ぜひレフリーをやらせてください」というお願いでした。
当初は私もほったらかしていたのですが、そのあとも彼からメールが3回も来て、その情熱に負けました。facebookページでみなさんにご紹介したところ、大きな反響があり、すでに東京では来日してすぐ2試合、イーサン君にレフリングをするチャンスを用意してくださるチームが名乗りを上げてくれました。
今回は、お父さんのリアン・パーキンさんからのメッセージです。
「このたびは、イーサンのために、日本でレフリーの機会をくださりありがとうございました。4年前に日本代表が南アフリカを破った日、イーサンと私はテレビを見ながら、日本代表に声援を送っていました。今回の日本でのラグビーワールドカップ観戦は、私たち親子での一生の思い出として以前から計画してきました。イーサンは6歳からラグビーをプレーし、私もチームでコーチをしてきました。イーサンのラグビーにかける情熱は、最近、レフリーになりたいという形に変化し、一試合でも多くのレフリー経験を希望するようになりました。彼の夢はラグビーワールドカップ開催中に日本でレフリングができればというものだったのですが、自分でサイトなどを調べて直接メールを書いてしまったようです。どうか失礼をお許しください。お陰様で今回の来日は、私たちにとって忘れることのできない体験となります。そして、このほどあらためて、ラグビーというスポーツがこうして世界に新たな友人を作るすごい力があることを知りました」。
それにしても、パーキン親子のスケジュールには驚かされます。9月28日に来日。29日にワラビーズ対ウェールズ戦観戦後、30日には京都へバスへ移動し、広島へ向かいます。10月4日には大分に到着して、5日にはワラビーズ対ジョージア戦を観戦。翌日は熊本で、フランス対トンガ戦。10月8日に大阪に移動し、11日にワラビーズ対ジョージア戦。12日は東京に戻り、イングランド対フランス戦、13日に日本対スコットランド戦を見て、14日に帰国するとのこと。2週間あまり、まさに日本大横断のラグビーツアーですね。日本各地で、いろいろなみなさんとどんな交流をすることになるのか、想像しただけでも楽しくなります。