今日は東京外国語大学で、ラグビーワールドカップの講演をしました。講演を終えたあと、正門に向かおうとしたら、受講生のひとりに声をかけられました。「ひとつ質問してもいいですか?」
彼女は、東京外国語大学を来春受験するというOさん。「私はどうしてもワールドカップのボランティアになりたいんです。来年、東京外語大を受験するんですが、何語を選んだらなりやすいですか?」
福岡の修猷館高校時代、彼女は当初、ラグビー部員達が荒々しくてなんとなく嫌だったという。ところが、決勝で東福岡に負けたあと、思い切り泣きじゃくる部員達を見て、驚いた。「あんなにみんなが命がけで自分をかけるスポーツはほかにはない」。そして、応援に行った自分達ひとりひとりに「ありがとう」と声をかける部員たちの姿に感動した。「ラグビーのグランドでタックルする選手たちの音がすごくて、びっくりしました」。
いま彼女は、2019年のラグビーワールドカップのボランティアになるべく、受験勉強の真っ最中。彼女をラグビーのとりこにしてくれた修猷館ラグビー部のみなさん、君たちのラグビー魂が、ひとりの新しいラグビーファンを生んだんですね。今日、七夕の夜、私はすごくすがすがしい気持ちで帰途につくことができました。