今日は、ニュージーランド在住のジョン・ノウルズさんからのメッセージです。
ジョンさんは、以前、日本滞在中にJ Sportsの副社長としてラグビー番組を数多く担当し、ワールドカップ招致活動でも委員として招致活動に参加していただきました。写真は、現在、南島のクイーンズタウンに滞在するジョンさん。一番下の写真は、2003年にタウンズビルで撮影したもので、宿澤さんや上田さんをはじめ、真下さん、笹田さんらのなつかしい面々が揃っています。以下はジョンさんからのメッセージです。
「日本のみなさん、こんにちは。ニュージーランドではロックダウンがもう1か月続き、不要不急の用件以外では一切外出禁止になっています。しかし、私や妻のスーのように70歳以上の市民は、必要な用事であっても外出が禁じられており、私の場合は近くに住む娘家族が必要な買い物をしてくれるので助かりますが、そういう人が周囲にいない場合には電話やオンラインによる配達サービスに頼っています。外出した場合も、2メートルのソシアルディスタンスを取ることも厳格に実施されてきました。しかし、それを厳しく徹底してきたせいか、このところ新規の感染者が激減しています。今日(4月17日)の段階ではニュージーランド全土での感染者が1409人、死者が11人となっています。
ニュージーランド政府はこの様子を見て、徐々にロックダウンを段階的に解除していくことになると思います。
どの国でも同じですが、ニュージーランドでも、スポーツは完全に姿を消してしまいました。トップリーグに参加していたニュージーランドの選手達もみんな帰国しました。試合がなくなり、ニュージーランドラグビー協会も財政悪化に見舞われています。状況が改善すれば、秋にオーストラリアとのホーム&アウェイの試合ができるようになるのか、そこに南アフリカやアルゼンチン、日本が参加できるかなどいろいろな話題が出ていますが、現時点では全く未定です。
私たちはただただ、昨秋の日本でのラグビーワールドカップ2019が成功裏に終わったことをうれしく思い返すのみです。私のニュージーランドの友人たちは今でも、口々に日本でのワールドカップ体験の素晴らしさ(ただし、オールブラックスが準決勝でイングランドに負けたことだけを除いて)とその興奮を語り続けています。私は、日本大会が始まる前に「日本は歴史と現代が共存して本当に美しい国だよ。食事も最高。なによりも日本人の心があたたかくておもてなしの心が素晴らしい」と言い続けてきたのですが、日本に行ってきた友人たちみんなが口々に「ほんとにジョンの言うとおりだったよ。日本は最高だった」と認めてくれました。
私たちは、外出はできませんが、skypeやfacetime やzoomを使って、国内外の友人たちと連絡を取り合っています。オンライン飲み会も行われています。ここクイーンズタウンではもうじき秋がやってきて、ワカティプ湖の周辺が紅葉に包まれるでしょう。私たちもいつの日にかまた、あの日本の美しい満開の桜を見たいと思っています。
日本のみなさまのご健康を心からお祈りしております。お元気で。ジョン・ノウルズ(クイーンズタウンにて。2020年4月17日)