• 徳増浩司のブログ (Blog by Koji Tokumasu)

釜石高校・堀切くんの近況報告

 『君たちは何をめざすのか』第3章で「ラグビータウン・釜石からのメッセージ」を書いてくれた堀切友裕くんから、近況報告が届きました。初めて堀切くんに“出会った”のはちょうど1年前の8月2日。神田外語大学主催の「国際交流セミナー」が釜石高校で行われた時でした。
 前日に鵜住居復興スタジアムを訪れ、この場所に以前建てられていた鵜住居小学校と釜石東中学のことを思い浮かべ、あらためて東日本大震災の悲惨さと、そこから立ち直ろうとする市民の皆さんの姿をじかに感じました。
 私と堀切くんは、釜石高校という同じ「空間」にはいたのですが、講師と生徒という立場だったので、その時には互いに話をしたり、知り合いになる機会はありませんでした。
 その後、堀切君は私のツイッターをフォローになりました。そして昨年末に、私が「みなさんにとってラグビーワールドカップはどんな体験だったのか、聞かせていただけませんか?」と、呼びかけたところ、堀切君が自分の体験談として送ってきてくれたメッセージが、そのまま『君たちは何をめざすのか』の第3章の彼の原稿となったのです。

 昨日届いた堀切君からのメッセージをご紹介します。「現在、進学先の岩手県立大学の近くの岩手県滝沢市で一人暮らしをしています。対面授業をしていますが、まだ、通常通りの状態ではありません。授業中に学生同士で話し合ったりすることも制限されるなど、正直まだあまり大学生活を楽しむことができていません。ただ、授業では、釜石について、昨年のワールドカップについて扱われることもあり、周りに自慢したくなります。また、今度授業で一人ひとりに自由にプレゼンをする時間があるので、釜石とラグビーについてプレゼンしようと思っています。昨年のワールドカップや、釜石シーウェイブスなど。釜石と聞かれても何も分からない人もいたので、まずはラグビーから発信していこうと思っています。

「地元を少しでも離れてみると、地元愛が自分でも分かってきます。先日、「釜石ナイト・リモート」に参加させていただきましたが、久しぶりに画面越しでも洞口留伊さんに会えたり、釜石・ラグビーについて話ができたりして楽しい時間を過ごすことができました。初めてお会いする方もいましたが、皆さん良い方々でした。まさか木村貴大選手とお会いできると思ってもいなかったため、とても嬉しかったです。最近1番嬉しかったのはこれですね。 去年が刺激的な1年だったこともあり、日々学びはあるものの、何か物足りなさを感じてしまいます。ですが、今は我慢するときだと思って、今できることを全力で頑張っていきます」。

1年前までは「ラグビーにまったく関心のなかった」という堀切君が、ラグビーワールドカップ後は「釜石のために何かできれば。ラグビーに貢献することで恩返ししたい」という気持になり、大学生になりました。引き続き、堀切君のがんばりを応援していきたいですね。